バカラ(Baccarat)はイタリアを発祥とし、イタリア語でゼロ、無を意味します。ヨーロッパの上流階級で楽しまれ、その後、アメリカで大衆に広がりました。映画007にも度々登場し、カジノゲームの中の王様とも言われており、アジアでは特に人気の高いゲームです。
バカラの人気の秘密は、賭け方が単純なことと、スコアカードと呼ばれている罫線(出目表)に表示される過去の結果データを参考に、次の勝負を予想して賭ける点です。
初心者はバカラを単に丁半博打や運のゲームと考えてしまいがちですが(数学的には正しい)、スコアカードを使用することで分析ゲームとなり、バカラの奥深さが増すことになります。
Player(プレイヤー)とBanker(バンカー)のどちらが勝利するかを予想してベットする(賭ける)シンプルなゲームです。
バカラでは、「Player」は自分(ユーザー側)の事ではなく「Banker」は胴元の事ではありません。あくまで第三者の目線に立ってPlayerとBankerにベットします。なぜPlayer / Bankerの呼び名になったかは不明ですが、赤 / 黒でも良かった訳です。
ディーラーは最初にPlayerとBankerに各々2枚のカードを配り、3枚目のカードを配るかどうかはサードカードルールに沿って行います。ブラックジャックや他のカジノのカードゲームと違い、カードを引くか否かの選択肢は自分(ユーザー側)にはなく、ルールによって全て決定されます。
最終的に配られたカードの合計点数の下一桁が9により近いほうが勝利となります。
ベットして当たった時の配当は、以下のとおりです。
一部ゲームモードでは配当が変わることがあります。
- Player
2倍(1:1)
- Banker
2倍(1:1)
- Tie
8倍(7:1)
- P.P
11倍(10:1)
- B.P
11倍(10:1)
Tieの時にPlayer / Bankerにベットしていた場合は、その部分は配当0となり賭け金は全て返却されます。
カードの点数の数え方は、以下のとおりです。
- Aのカード
1点
- 2~9のカード
表示されている数字のそのままの点数
- 10、J、Q、Kのカード
0点
合計点数の下一桁で勝負が決まるので、9点が一番強く0点が一番弱い点数となります。
ベットして当たった時の配当は、以下のとおりです。
- Player
2倍(1:1)
- Banker
2倍(1:1)
- Tie
8倍(7:1)
- P.P
11倍(10:1)
- B.P
11倍(10:1)
Tieの時にPlayer / Bankerにベットしていた場合は、その部分の配当0となり賭け金は全て返却されます。
バカラの大きな魅力の一つは、カードをめくる(絞る / スクイーズする)瞬間です。
PlayerとBankerそれぞれに一番多くのチップを賭けたプレイヤーがカードをめくることができます。
ゲームの勝敗を左右するカードを絞ることで、ゲーム結果をじわじわと楽しむことができます。
カードをめくる方法は、以下のとおりです。
- カードをめくる
カードの側面または隅から任意の方向にカードをスワイプします。
- カードを縦、横に回転させる
カードの真ん中をタップします。
PlayerとBankerにカードが2枚ずつ配られた時点の合計点数に応じて、3枚目のカードを配るかどうかが決定します。なお、Playerの3枚目のカードの点数により、Bankerの3枚目を配るかどうかが決まります。
- どちらにも3枚目を配らない条件
どちらかの合計が8~9の時、3枚目は配られません。「ナチュラル」と呼ばれます。
双方の合計が6~7の時、3枚目は配られません。
- Playerに3枚目を配る条件
Playerの合計が0~5の場合は、Playerに3枚目が配られます。
- Bankerに3枚目を配る条件
以下の条件によって、Bankerに3枚目が配られます。
- Playerの2枚の合計が6~7かつBankerの合計が0~5
- Bankerの合計が0~2
- Bankerの合計が3かつPlayerの3枚目の点数が8以外
- Bankerの合計が4かつPlayerの3枚目の点数が2~7
- Bankerの合計が5かつPlayerの3枚目の点数が4~7
- Bankerの合計が6かつPlayerの3枚目の点数が6~7
罫線(出目表)とはバカラの結果を記録表示したものです。
結果の連続性と交互性を視覚的に表示することにより、どのようにベットするかを予想するためのツールです。
- 大路
大路(ダイロ)は、最も基本的な罫線です。一目でゲームのパターンを分析することができます。
大路は、左側1列目の上マスから記入され、PlayerかBankerどちらか同じ側の勝ちが続くとそのまま同じ記録が下に表記され、違う側の勝ちに移ったら次の列に記録が表記されます。
同じ結果が複数回続き、罫線の枠に収まらなくなった場合、一番下の段から右に続けて表記されます。
- 小路 / 大眼仔 / 甲由路
小路(シュウロ) / 大眼仔(ダイガンチャイ) / 甲由路(カッチャロ)は大路のパターンの規則性を把握するために利用されます。
各罫線には次のような特徴があります。
- 小路
大路で最新の出目と2列前の出目との動き方(落ち方)を比較した結果の記録が表記されます。
- 大眼仔
大路で最新の出目と1列前の出目との動き方(落ち方)を比較した結果の記録が表記されます。
- 甲由路
大路で最新の出目と3列前の出目との動き方(落ち方)を比較した結果の記録が表記されます。
- 小路
- 珠盤路
珠盤路(チューチャイロ)は、左側1列目の上マスから記入され、上から下へ順に結果の記録が表記されます。
大路また珠盤路で小さな丸印が追記されている場合は、その結果の中にペアが出た時を表示してきます。
- 小さな赤丸印…P.P
- 小さな青丸印…B.P
テーブルリミット(賭け金の最低額と最高額)があります。
- テーブルリミットの範囲
最小チップ:2,500 ~ 最高チップ:25,000,000
1箇所にベットできるチップ数は、次のとおりです。
- Player
25,000,000
- Banker
25,000,000
- Tie
25,000
- P.P
25,000
- B.P
25,000